僕が理容師見習いだった時は、本当に時間がありませんでした。
朝7時に起きて8時からお店の掃除
1日に中お店に出て20時に閉店
そこから食事をして21時から練習
23時過ぎにお店の4階にある寮に戻ってくる生活でした。
休みは週に1回隔週で2回ありましたが休みの日はひたすら寝てました。
そんな生活をしていても楽しみが1つありました。
休みの前夜に同期4人で近所の銭湯に行くことです。
この同期4人組は寮でも同じ部屋でした。
すごく仲も良く、よく屋上で将来の夢や今の悩みを語り合ったものです。
そんな仲良し同期4人組が、初めて一緒に銭湯に行った時の話です。
入社して間もない4月後半の月曜日(理容室は火曜定休が多い)、仕事と練習を終え23時過ぎに寮に戻りました。
すると既に他の同期3人も部屋に戻ってきていました。
同期A『おっ お帰り! 風呂行くけど行く?』
僕『風呂?』
同期A同期B『銭湯! 銭湯行くぞ!』
僕『おっ おう なんか すでに行く感じなのね。 OK。 行くいく。 』
そしてみんなで、歩いて10分くらいの銭湯に行きました。
今で言うスーパー銭湯みたいな感じじゃなくてコテコテのTHE昭和の銭湯です。
そう、神田川系銭湯です。
ネットで調べてみたらまだありました(失礼)。
横浜山手のいなり湯
ベビーキッズTVより画像引用
このいなり湯に到着した僕たちは、貸切状態だったためにはしゃいじゃいました。
もちろんマナー違反ではありますが、18歳だった僕たちはマナーもへったくれもなくお湯をかけたり泳ぎました。
もちろん、店主にバレない程度に。
そんなマナー違反ごっこも飽きてきた頃、一番技術に熱心だったAくんが
同期A『誰もいないから、シャンプーの練習しない? ちょうどさ二人一組なれるじゃん。』
マナー違反中の僕ら 『いいね! やろう!』
ここから、急遽シャンプー練習会になりました。
二人一組でシャンプーをしあいます。
理容室のシャンプーはスタンドシャンプーというのがあります。
僕たちはスタンドシャンプーにまだ合格していなかったのでちょうどいい機会でした。
↓この練習をしました。
これを銭湯でやるとこうなります。
やっぱり 理容師の端くれとはいえ練習するとアツくなってしまいます。
夢中でシャンプーしました。
そこに、他のお客さまが2名見えました。
僕たちは、気づいていましたが
まいっかって感じで意識していませんでした。
また一人、また一人を入ってきていたようで…
気づいたときには4~5名程いたでしょうか?
他のお客さんたちは浴槽に浸かって僕達をニヤニヤしながら見ています。
そのニヤニヤがなんだか不自然に思えた僕たちは我に返りました。
あっ 俺たちフルチンでシャンプーしあってる!
ヤバい!と思ってももうどうしようもありません。
浴槽のおっさんが、健気にシャンプーの練習している若者相手に
『よっ 兄ちゃん達 ホ◯なのか? 』
なんて声かけてきます。
あっ、 ホ◯に間違われてるんだ俺達は。
そして、更に気付きました。
僕たちは浴槽に背を向けて一列に並んでシャンプーの練習をしていました。
浴槽からはこう見えていたはずです。
シャンプーは反復運動なので、上半身でシャカシャカしていると反動でこうなります。
ほろ苦い思ひ出でした。
尚、この話は実話です。
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